朝晩のスキンケアのタイミングで手にもたっぷりと化粧水を。その後、保湿クリームかオイルで水分を閉じ込める。軽く手を握り、反対の手の平で包むようにして関節のシワにも丁寧に塗る。

化粧水は、高価なものでなくてOK。スキンケアで余った分をつけるのではなく、手だけのために化粧水を使ってみてください。

左右の指を合わせて、心地よく感じる強さでグッと反らし、緩める。これを数回繰り返すと、指先の血行がよくなり、じんわりと暖かくなります。入浴時や寝る前など、リラックスタイムに取り入れてみてください。

２～３秒、指の関節と爪の生え際をそれぞれ横から数回ギュッと押す。保湿クリームやオイルを塗って行うと、肌の摩擦も軽減され、保湿ケアとセットで、習慣化することが続けるコツです。

「手は毎日休むことなく酷使されている」と意識することがケアの第一歩で、毎日「ありがとう」とねぎらってあげると手に意識が向いてケアが続けやすくなると思います。

手を美しく保つには、血行をよくして栄養を指先まで届けるのが大切。脇や腕を通って、手に血液が届くので体側のストレッチもおすすめです。
＜手順＞

①足を肩幅に開き、手を組んでまっすぐ頭の上にあげる。手の平は天井向き。鼻から息を吸う。

②口から息を吐きながら、腰を横にスライドさせる。
脇の下、腰、骨盤の側面が伸びているのを感じる。

③反対側も同様に行なう。

手荒れがひどいときには、手洗いや消毒の後にもケアをお勧めします。「日中はベタつきが気になる」という人は、サラッとした肌なじみがよいオイルを手の甲だけに塗るのがおすすめです。オイルは肌のキメを整え、肌をやわらかくしてくれます。

料理や子どものお世話で、口に入るのが気になる人は、ホホバオイルやアーモンドオイル、オリーブスクワランオイル、つばきオイルなど、できるだけナチュラルなものを選ぶと安心です。ホホバオイルには抗酸化作用をもつビタミンEが豊富に含まれていて、シワやたるみを防ぐ効果も期待できます。

保湿効果の高いシアバターなどが入ったクリームは、寝る前のケアにぴったりです。たっぷりと塗って、シルクやコットンの手袋をはめるとより効果的です。寝ている間に手袋をとってしまうという人は手袋なしでもOK。寝る前にケアすると翌朝のしっとり感が違います。こまめにケアすれば、洗いすぎなどによる手荒れは1～２週間で改善します。

手を美しく保つには、生活習慣がすごく大事です。「旬の食材を少量・多品目でバランスよく食べる」、「20～30分の軽い運動」、「いつもより30分早く寝る」など、生活の基本を整え、体を健やかに保つことが、手のケアにもつながります。

手は、家事や育児など、人のためにがんばった分だけ、症状として出やすい箇所です。それでもケアの仕方を知っていれば手を美しく保つことができます。目につきやすい部分なので、日々きれいになっていくとケアするのも楽しくなってくると思います。